哲学、美術史、思想文化論(とくに西洋近現代)
本学のほか、関西大学で非常勤講師をつとめる。岡山大学文学部卒業、フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)留学を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。京都大学博士(人間・環境学)。
往古来今の芸術に触れて、それをつくりだした人間の想像力の途方もなさ、その尽きせぬ創造力に圧倒される――一生涯のあいだに、ちょっとした機会に恵まれさえすれば、だれしもこうした経験をもちうるはずです。これが当然だという思い込み、自分で勝手に決めつけていた限界を、芸術は打ち破り、人間の限界のなさを垣間見させてくれます。言ってみれば、人間が自分の限界を突破したその数だけ、芸術が生み出されているのです。では、限界を取り払ったその先には、いったいなにがあるでしょう?それが、近世から現代にかけての数々の芸術や思想を導きにして、僕が研究していることです。
いまはとくに、ジョルダーノ・ブルーノという16世紀ヨーロッパの哲学者の思想の受容と変容を歴史的にあとづけています。ブルーノの思想は、現代に近いところでは美術史家アビ・ヴァールブルクや小説家ジェイムズ・ジョイスに創造的に継承され、芸術と関わりの深いものでもあるのですが、その全貌はいまだ謎に包まれたままです。
【著書】
『『明るい部屋』の秘密――ロラン・バルトと写真の彼方へ』(共著/青弓社/2008)
【翻訳】
ジョルジョ・アガンベン『事物のしるし――方法について』(共訳/筑摩書房/2011)
ジョルダーノ・ブルーノ「キュレネの驢馬」(『あいだ/生成』第1号 /2011年)
二つの書物を紹介します。よければ読んでみてください。ダニエル・アラス『モナリザの秘密』(白水社、2007年)、谷川渥『芸術をめぐる言葉』(全2冊、美術出版社、2000〜2006年)。