大学院に進学する

荒川莉佳子
大阪府立港南造形高等学校卒業→本学科15年度卒業→16年度〜大阪市立大学大学院 創造都市研究科 都市政策専攻 都市経済・地域政策分野 修士課程在籍

―現在の活動について―
 現在は、大阪市立大学大学院 創造都市研究科 都市政策専攻 都市経済・地域政策分野に通っています。卒業論文のテーマであった「アートプロジェクトの地域社会への影響と必要性」についてより深く考察していく為、あいちトリエンナーレの定性調査をされた吉田隆之先生の指導のもと、日々勉強をしております。修士論文では「アートプロジェクト終了後の地域の変容」に焦点をあて、現地調査をおこなう予定です。大学院では「アートとまちづくり研究会」を立ち上げ、院生仲間とともに芸術祭、アートプロジェクトをテーマに扱った先行研究の分析などをおこなっています。


―現在の進路に進んだきっかけ―
 大学3回生の頃に大阪・西成区で活動する「大阪市現代芸術創造事業ブレーカープロジェクト」にインターンにいったことが大きな契機でした。西成区は、都市化が進む社会の負の問題がしわ寄せされたような地域で、ブレーカープロジェクトはその地域内に入り込み、地域住民と連携しながら芸術活動をおこなっている団体です。ここでのインターンを通して私は「地域のさまざまな問題(高齢化問題であったり、商店街が次々となくなってきている現状であったり)に対して芸術活動に何ができるのか」と考えるようになりました。卒業論文では、その問いのこたえを見つけることができず、悔しさと探究心もあり、大学院進学を決意しました。


―ASP学科で学んだこと・生かされている経験―
 1回生〜3回生まで履修していたACOP(対話型鑑賞のナビゲーター育成授業)と3回生の頃に履修していた美術館調査(各自で定めたテーマにもとづき、全国の美術館を調査する授業)です。ACOPでは、ナビゲートの練習を通して、他者の声に耳を傾けることの大切さを学びました。自分の意見に固執せず、他者の声に耳を傾け、物事を冷静にみる。当たり前のことかもしれませんが、それって案外難しく、大切なことなのだと授業を通して気づきました。このときの経験から、現地調査で地域住民に対してヒアリングをする際、どんな場所で話をきくのか、どんな話題から切り出すか等、話しやすい雰囲気をどうつくるかを意識するようにしています。美術館調査ではアンケートのとり方など、基礎的な調査方法を学べました。美術館調査での報告書の作成では、論理的に物事を捉えることの大切さを学びました。それも論文を書くうえでとても活きていると思っています。


―学生のみなさんへ―
 入学してから、つらいことや苦しいこともあると思います。一方で楽しいこともいっぱいありますが。どうしてもつらくなって身動きができなくなったときは、いったん肩の力を抜いてみてください。自分を卑下するのではなく、やらなくちゃいけない!と気張るのではなく。ふぅっと息を抜いてみてください。そしたら案外、暗く見えていた道が明るく見えてきます。他者の声に耳を傾けることはとても大切ですが、だからといってその人に合わせる必要はありません。ちゃんと耳を傾けてからどう自分で判断するか。それが大学生活を送るうえでとても大切なことではないかと思います。…大学院でもめちゃくちゃこのことを痛感します(笑)。お互いがんばりましょう。

 


(2016/10 更新)