大学院に進学する

イムイェヒョン
本学科14年度卒業→15年度〜岡山大学大学院 社会文化科学研究科 社会文化基礎学専攻 表象文化論講座 博士前期課程在籍

―現在の職業・活動について―
 私が芸術の実践よりも理論に興味を持つようになったのは、大学2年生のときにとった授業がきっかけでした。それは学科の専門授業の一つで、岡本源太先生の「美学入門」と「現代アートと現代哲学」という授業です(岡本先生は2013年度より岡山大学に所属されています)。私はその授業を通して「芸術について考える」ことの面白さを学び、大学卒業後も大学院に進学して研究を続けたいと思うようになりました。
 大学院なので、大学と大きく変わったことはありませんが、大学では教養だったり基礎的な知識を教わったとすれば、大学院では各先生の専門分野から一つのテーマがとりあげられ、それについてさまざまな視点から深く考えることを求められます。たとえば「美学」の授業では、一冊の専門書を徹底的に読む訓練をしますが、関連著書や論文を探すのはもちろん、知らない単語が出てくる度、その意味を理解するために数冊の本を読んだりします。他には、半年間ずっと一つの映画をみながら毎回異なる視点から分析するという授業もあります。このように、大学院では、一つのテーマを深めることによって知識を広めていくという訓練として授業を受けており、また同時に自身の研究も進めています。


―ASP学科で学んだこと―
 進学のきっかけになった授業についてはすでに述べましたが、もう一つ役に立っていると思うのは卒業論文研究の授業です。ASP学科では、3年生から本格的に論文を書くための準備を始めます。単に論文を書く形式や技術を身につけるだけでなく、自身の興味や考えを客観視し、より洗練されたものに磨いていく作業を、同級生および先輩や後輩との意見交換を通して進めていきました。環境にもよると思いますが、研究は一人でするものと考えられ、特に指導をされない場合も多いので、学部生のときにいろんな人の意見を聞きながら基本的な研究の仕方を学べたことは、とても良い経験だったと思っています。

―ASP学科の在校生・これから入学されるみなさんへ―
 京造だからできること、ASP学科だからできることは、思いの外たくさんあると思います。「いま」だからできること、「ここ」だからできることをなるべくたくさん経験し、自分が何に興味を持っているのか探ること、見つかったのならば次はそれを深めていく、ということができるのが大学ではないかと思います。

 


(2015/8 更新)