ペーパーアイテムをプランニングする
北村彩
本学科06年度卒業→07年度〜デパート地下店舗の八百屋勤務→09年度〜株式会社パシフィックダイナーサービス勤務
―現在の職業・活動について―
 結婚式のペーパーアイテムをプランニングする仕事をしています。お客様は結婚式を控えた新郎・新婦様で、挙式の約3ヶ月前に打ち合わせをし、招待状のデザインや校正内容を決めます。 披露宴の1ヶ月前にはメニュー表などの印刷物をテーブル装花やクロスと合うようにコーディネートします。おふたりの好みやパーティーのテーマ、招待するゲストの年齢層などに合わせて デザインのご提案、原稿の校正、印刷、納品までのお手伝いをさせて頂きます。文章や席順、肩書きなども婚礼特有の決まりごとがあり、一般的なアドバイスをご提案しつつ、お二人らしい 想いがこもったペーパーアイテム作成をしています。一生に一度の結婚式なので失敗は許されません。大切なゲストの漢字間違いなどもってのほかです。新郎・新婦様、担当プランナーと密 に確認を取ってパーティー当日を万全な状態で迎えます。共働きで忙しい新郎・新婦様となかなか連絡が取れなかったり、直前に変更が生じたり…と落ち着かない仕事ですが、当日を大満足 でむかえられたお二人やゲストの皆様の笑顔を実際に拝見すると、どんなに大変だったとしても、疲労は安堵に、そして仕事に対する責任感が一段と増します。嬉しいことに、披露宴ラスト に流すエンディングロールに私の名前を載せてくださったり、プレゼントを頂戴したり、プライベートでも食事にお誘いをいただいたりすることも稀にあり、優しさや思いやり、人のつなが りの素晴らしさを実感してその度に感涙しています。
 オフィスではいつもお洒落で美しいウェディングプランナーの存在や、世界的に人気ブランドのドレス、最新のフラワーコーディネートやウェディングアイテムなど多くの刺激があり、情 報収集をしてセンスを磨いています。これからもお客様に安心安定のパーティづくりのお手伝いをするお仕事を極めていきたいと思っていますが、いつか友人や自分のパーティでトータルコ ーディネートをするのが夢です。


―ASP学科で学んだこと―
 ASPに入学してはじめの半年は、高校生までの自分の知識の狭さと浅さに恥ずかしくて、ただ焦って色々な授業やプロジェクトに手当たり次第参加し、情報収集していました。
 ACOPでは作品と向き合う集中力がつき、コミュニケーションの難しさを身をもって学びました。小学生との実践で、会話のやり取りが上手くできずに5分間の沈黙が地獄のような時間だった のは今では良い思い出です。ACOPで磨いたスキルは就職活動でのグループディスカッションや、職場での会議、お客様との打ち合わせでも活用しています。
 また、どの授業も少人数制だったので知識や経験豊富な先生方と身近にお話できたことや、ARTZONEのプロジェクトで学生のうちから大人のアーティストの方々とコミュニケーションを取る チャンスが多かったので社会性が早く身に付いたように感じます。学んだ専門知識は現職の業務には直接繋がっていませんが、在学中に経験したことはプライベートや、職場のスタッフ、お客 様とのコミュニケーションツールに大変役立っています。


―ASP学科の在校生・これから入学されるみなさんへ―
 正直に申し上げますと、大学時代は授業も学外のプロジェクトも中途半端な気持ちで取り組み、そのまま卒業したことを今になって後悔しています。在学中の方、これから入学する方は悔い なくやりきった!と思えることを卒業までに何か1つでも取り組んで欲しいです。
 この「卒業生の声」に載っている卒業生は皆、在学中日々本気で取り組んでいた方々ばかりで、今それぞれのフィールドでキラキラ輝いて仕事をしています。私も卒業後は自分なりに何かと 一所懸命ですが、ふと大学4年間を振り返る時があります。120%の力で何かに取り組んでいたら現在の私も変わっていたのかもしれません。自分の時間が多い学生時代、立ち止まらずに行動し、 キラッと見つけたものにはとことん極めて取り組んでください。それが直接的に将来に繋がらなかったとしても、自信となって迷わず前へ進むことが出来る原動力となります。
 それから社会に出て気付いたのは、情熱的で魅力的な先生方の存在です。学ぶことができる環境に感謝して素晴らしい学生生活を送ってください。


(2012/9更新)