大学院に進学する
石川千尋
千葉県立大多喜高等学校 →本学科10年度卒業 →11年度〜京都造形芸術大学大学芸術文化研究専攻(修士課程) →13年度〜国立民族学博物館 勤務

※このインタビューは大学院在学時に行われました。

 

―現在の職業・活動について―
 大学4回生の時点では、一般企業への就職を目標に就職活動を行っていましたが、就職活動を通して、もう少し美術を学びたいと思い、京都造形芸術大学大学院への進学を決めました。就職を目指していた分、進学することに葛藤もありましたが、大学院での時間はやりたい研究を続けるだけでなく、自分自身を成長させるために必要な時間だと思っています。
 現在は、京都造形芸術大学大学院芸術文化研究専攻(修士課程)に在籍しています。大学院では、学部での研究に引き続き画家ルネ・マグリットの研究を行っており、学部で行ったマグリットの作家研究を踏まえたうえで、60年代後半から70年代を中心とした、日本でのマグリット受容に関する研究を進めています。
 そのほか研究領域以外の美術も学びながら、制作系の学生との交流も意識的に行い意見交換をするようにしています。また、今年から大阪の国立国際美術館でインターンを行っており、ASP学科での展覧会運営の経験を活かして、より専門的な美術の現場で実践を積んでいます。内容は主に、担当研究員のもと展覧会カタログの作成や作品の情報整理など、直接的な展覧会準備に関わらせていただき、日々勉強しながら充実した大学院生活を送っています。


―ASP学科で学んだこと―
 ACOP(エーコップ:Art Communication Project)を通じて学んだ「みる」こと、そして「かんがえる」ことは、現在の研究の基盤になっていると思います。
 また、展覧会やイベントの運営に関わることで、企画・広報・設営など一連の流れを組織のなかで経験したことは、美術館でのインターンだけでなく、就職活動など美術以外の場面でも役に立っていると感じます。
 そして卒業論文完成に向けて奮闘したゼミでは、ただ先生の指導を受けるだけでなく、ゼミ生同士が意見を互いに言い合うことで大学生ならではの視点を持ち、研究を高め合うことが出来ました。自分の意見を伝えるために必要な考える訓練を、ゼミで行っていたと思います。


―ASP学科の在校生・これから入学されるみなさんへ―
 ASP学科は他の学科よりも、先生や生徒同士の距離が近い学科です。1回生だからダメという考えはなく、面白いことなら何でも周りを巻き込んでやったらいい、という学科なので、その環境を是非利用して自分の可能性を広げてください。
 自分の本当に好きなこと、やりたいことを見つけるのは簡単ではないと思いますが、ASPという自由な環境のなかでいろいろなことに挑戦して、それを是非見つけてほしいと思います。それと、社会に出て学ぶことは沢山あるけれど、学生のうちにしか学べないこともやはりあります。これは、大学院に行って勉強不足で苦労したからこそ言えることですが(笑) 4年間はあっという間なので、卒業してから後悔しないよう、勉強も遊びも全力で楽しんでください!


(2014/2 一部更新)