フリーランスのデザイナーになる
高橋甲樹
岐阜県立郡上高等学校卒業→本学科08年度卒業→assemble (アートディレクター/デザイナー)→15年度〜株式会社千總勤務

※このインタビューは2012年に行われました。

 

―現在の職業・活動について―
 卒業後、すぐに上京してそのままフリーランスのデザイナーとして活動を始めました。2012年で4年目になります。駆け出しの頃こそ人脈も少なく大変でしたが、様々なつながりを辿っていくうち、活動の幅も広がってきました。 アートギャラリーの出版物や展覧会の印刷物のデザインを一式担当したり、埼玉のとある市で活動するNPOのイベントのアートディレクション、アートフェアのプロモーションツールのデザイン等、アートに関わる分野に多く携わっています。
 また、アートの分野以外でも、病院のCI、ヘアメイクブランド立ち上げのCIとwebのデザイン、企業の会社案内のアートディレクション/デザイン…書ききれない程多くのプロジェクトに関わってきました。 この仕事は、様々なプロジェクト、様々な企業に飛び込んでいって、情報のあり方を考えるため、本当に多くの価値観や問題点に触れます。その時々で情報をよりよい方向へ導けるよう心がけています。
 さらに、フリーランスであるということは、会社に勤めることとは違って、「デザインする」こと以外にも、どのようにビジネスしていくかも意識的でなければなりません。 何も保証がないという危機感は自分にとって、かつて恐ろしいものでしたが、次へ繋げていく意識=サヴァイバルしていくという感覚を、最近では楽しめるようになってきました。


―ASP学科で学んだこと―
 人がものを作り出すということ、そしてその感覚や姿勢、込められた意識を読み解く力を学んだと思います。それらは美術史の授業やACOPを通して学びました。授業で目にする作品の数々は、僕の中のそれまでの考え方や価値観を大きく変えたし、ものの視方の角度を幾つも手に入れました。そういった考え方のプロセスや視点は、情報を整理し、伝えるという仕事をする上で、大きく役立っています。
 また、art project room ARTZONE(現在、ARTZONEに改称)における印刷物全般や、学内誌「瓜生通信」などのデザインを担当して、「デザインの仕事をする」ことをより実践的に学べたと思います。今現在の活動は言わばその延長上にあり、実際のところ大学時代にやっていたことと大きく変わりはありません。一つのプロジェクトがどのように進行して、完了するのか、その流れを知っているだけでも大きく違うと思います。


―ASP学科の在校生・これから入学されるみなさんへ―
 ASP来る以上、ある意味で「度胸」がなければうまくいかないでしょう。 自分が何をしたいのか、どういったことが好きなのかを模索していく中で、ただ悶々と考え込んでいても意味がありません。ASPには様々なきっかけがあります。とにかくは飛び込んでみること、そしてたまには流れに身を任せて、より多くのプロジェクトに参加することです。僕が卒業するとき、先生から「迷ったら飛べ」と言葉をもらいましたが、なんでも試してみることが重要です。ASPではトライすることが許されているのだし、困った時には的確にアドバイスをくれる本当にユニークな先生方がいらっしゃいます。そうやって4年間を過ごすうちに、すぐにでも社会で活躍できる力が備わっているはずです。



(2012/7更新)