イギリスの大学院に進学する
古川拓也
北海道立帯広柏葉高等学校[普通科]卒業→本学科07年度卒業→09年度ロンドン芸術大学、 London College of Communication→10年度〜ロンドン芸術大学、 Central Saint Martins College of Art and Design、MA Communication Design在籍
―現在の職業・活動について―
ロンドン芸術大学のCentral Saint Martins College of Art and Designで、コミュニケーション・ デザイン学科の修士課程の2年目に所属しています。
デザインの分野を越えて広く社会で起こっている事象を取り上げ、その事情をとりまく複雑な情報 をグラフィックとしてまとめあげる手法を勉強しています。問題の原因と解決方法を体系立てて説 明するという点では、社会学や環境学などのリサーチ方法と共有する部分があります。僕はその一 連の流れを、グラフィックデザインとして視覚的に提示するという立場にあると思っています。
現在行っているプロジェクトは卒業制作で、漢方薬をテーマにしたデザインプロジェクトに取り組 んでおります。グラフィックデザインを通して、いかに西洋医学主体の現代医療において、漢方の 効能と概念を効果的に視覚化し、その素晴らしさを伝えることができるかが重要なポイントとなり ます。漢方の研究機関や製薬会社からの意見も取り入れ、より具体的・客観的な制作物になるよう 心がけています。

卒業制作のプロジェクトについては、下記URLをご覧下さい。
www.kampouk.org


―ASP学科で学んだこと―
学生を中心にart project room ARTZONEの運営、数々の展覧会の企画を行っていました。その中で学んだ実践的な企画の立て方、 広報の進め方などは、今の活動の中でも大きく役立っています。僕はグラフィックデザインの業務 も担当していたのですが、それはプロとして働く上で必至の経験ばかりでした。そのときの仲間と は仕事やプライベートの面で、いまだにずっと交流があります。
美術史を始めフィールドワーク、編集ワークショップ、美術作品を使ったコミュニケーション方法 の授業内容は、研究過程に在籍し、物事を様々な視点から捉える上で、さらにヴィジュアル・コミ ュニケーションの方法論を考える上での重要な知識と経験になっています。また、京都という街で 学生生活は、何かとてもかけがえのないものだったと思っています。


―ASP学科の在校生・これから入学されるみなさんへ―
ASP学科の特徴は、学んだことをすぐに社会の中で実践できる環境にあると思います。その特権的 ともいえる環境を生かして、失敗を恐れずに様々な実験を試みて欲しいと思います。 例えば僕自身、展覧会のトークショーを企画したら来場者が10人だった、また卒業論文で、環境問 題・社会問題に対するデザインからのアプローチを主張してもあまり理解されなかった、という経 験をしたことがあります。
どちらも失敗談なのですが、そこから、お客さんはなぜ来なかったのか、なぜ自分の主張が理解さ れなかったのか、また、理解されるためにはどのような方法論が必要なのか、そのような考察をし、 解決策を探ってゆくことが重要だと今でもよく思います。そんな考察がゆっくりできる環境と、適 切なアドバイスを与えてくれる先生方がASP学科には揃っているはずです。

古川さんの最新の活動については、下記URLに掲載されます。
http://tfurukawa.com

2013年7月18日、ジャパン・アップデートに掲載されました!
こちらよりご覧ください。


(2011/12掲載、2013/07更新)